堀八幡神社(通称)堀八幡 はちまんさん
- 祭神 : 誉田別命(ほんだわけのみこと)
- 例祭 : 十月第一日曜日(旧例祭日十月四日)
- 本殿 : 三間社流造、銅板茸 正徳五年(一七一五)再建
- 由緒 : 長和四年(一〇一五)豊前国宇佐八幡宮より勧請したと伝え、永享十一年(一四三九)紀親高が社殿再建した。その当時の墓股等は今もなお本殿に残る。往古は大社にして当地方の総産土神であり、また社領三十六石を有したが、大内義隆によ石は小坂越中守が寄せていたが、同氏が出雲国へ転じてよりは上殿村と殿賀村より一石一斗宛を供えるのを慣例とした。なお、当神社の由緒は文政二年(一八一九)の「国群志御用二付下調帳」に詳しく記載されている。
特殊神事 : 流鏑馬神事 例祭日に斎行(十月第一日曜日)
県指定無形文化財
<規模・形式>
三間社(さんげんしゃ)、流造(ながれづくり)、柿葺(こけらぶき)
<解説>
この玉殿は、堀八幡神社本殿の内陣に安置され、神体を納めている神社本殿形の容器である。本殿形の玉殿は、一般的に宮殿と称されているが、広島県域、とくに旧安芸国地域では古くから玉殿と呼ばれており、平安時代末期の厳島神社に遡るものである。
室町時代前期から中期の建築様式を残す貴重な建築資料であり、全国に現存する玉殿の中でも古い時代の遺産とされる。造立は、十五世紀中期から後期にかけてのものと推定され、保存状態も良く極めて価値が高いものである。